クラリネットの選び方ガイド
― はじめの一本で大切にしたい視点 ―
クラリネットを始めるとき、最初の1本は、その後の上達や音楽体験に大きく関わります。
見た目や価格だけでは分かりにくいからこそ、楽器選びにはいくつかの大切な視点があります。
ここでは、吹奏楽の現場や指導の第一線で語られてきた考え方をもとに、
初めて楽器を選ぶ際に押さえておきたいポイントを、順を追って整理します。
30秒でわかる:最初の1本で大切な3つの視点
クラリネット選びでは、次の3点が特に重要とされています。
思い描く音色の方向に近いか
無理なく音が出せ、自然に扱える設計か
上達しても使い続けられる本格設計か
以下で、それぞれをもう少し具体的に見ていきましょう。
要点① 音の個性と響きの方向
まず思い描きたい「どんな音で吹きたいか」
クラリネットは、メーカーや設計によって音色の個性が大きく異なります。
そのため、楽器選びではまず、
自分はどのような響きに魅力を感じるか
を意識してみることが大切です。
可能であれば、演奏会や動画などで、さまざまなクラリネットの音色に触れてみてください。
音のイメージを持つことが、楽器選びの最初の一歩になります。
奏者の視点
粟生田直樹氏(東京吹奏楽団コンサートマスター・指導者)は、音色のイメージについて次のように語っています。
「まず、自分がどんな音で演奏したいのかを思い描くことが大切です。」
また、若林愛氏(木管五重奏カラフル リーダー・指導者)も、音の方向性を意識することの重要性に触れています。こうした視点は、吹奏楽の現場でも広く共有されている考え方です。
〈ビュッフェ・クランポン〉のクラリネットは、
長年にわたり世界の演奏現場で培われてきた設計思想のもと、
- 響きの芯が感じられる音色
- 表情の変化に応えやすい設計
- 合奏の中でも溶け込みやすい響き
といった点が、多くの奏者から言及されています。
最初の1本を選ぶ段階でも、
自分が思い描く音の方向に近いかを意識してみるとよいでしょう。
要点② 無理なく音が出せ、自然に扱えるか
クラリネットを始めたばかりの段階では、
- 音がスッと出るかどうか、
- キーをきちんとふさいで正しい音を出せるか、
がハードルになります。
そのためエントリーモデルでは、演奏の初期段階でも扱いやすいよう、
- 息が入りやすい設計
- 音程バランスへの配慮
- 無理のないキー配置
- 自然に構えやすい設計
といった点が重視されています。
奏者の視点
若林愛氏は、学生向けモデルについて次のように述べています。
「E11、E12 PLUSは、音がすんなり出やすく、最初に吹いたときの反応の良さを実感しやすい楽器だと思います。」
クラリネットを始めたばかりの段階では、無理なく音が出せることが、練習の継続や上達の土台になります。
要点③ 上達につながる本格設計か
もう一つ大切なのは、学習用にとどまらない設計思想かどうかという視点です。
〈ビュッフェ・クランポン〉のエントリーモデルは、上位機種へと連なる設計思想を踏まえて開発されています。
そのため、
- 基本的な音作りの感覚
- 息のコントロール
- 音程感覚
といった基礎を身につけていく過程で、
無理なくステップアップしやすい設計となっています。
なお、教育現場や学校の方針によっては、初級段階から〈ビュッフェ・クランポン〉“R13”などのプロフェッショナルモデルで統一するケースもあります。指導者の中には、最初から質の高い楽器に触れることで、音色の方向性や息の使い方が自然に身につきやすいと評価する声もあります。
もちろん、すべての学習者に当てはまるわけではありませんが、学習環境や目標によっては、最初の一本として検討されることもある、現場に根ざした選択肢の一つです。
管体素材について
クラリネットの管体素材には、主に次の2種類があります。
■ 樹脂製(例:Prodige)
- 取り扱いが比較的容易
- 環境変化の影響を受けにくい
- 初期段階でも扱いやすい
■ 木製(グレナディラ材)
- 豊かな響きの特性
- より繊細な音色表現が可能
- 本格的な演奏に広く用いられる
それぞれに特長があるため、使用環境や目的に応じて検討するとよいでしょう。
試奏チェックリスト
― 店頭で確認したいポイント ―
可能であれば、購入前に試奏することが望ましいとされています。
店頭では、次のような点を目安に確認してみてください。
✔ 音と吹奏感
□ 思い描いている音色の方向に近いか
□ 息を入れたとき、無理なく音が立ち上がるか
□ 強弱をつけたとき、音の反応が自然か
□ 音程のばらつきに大きな違和感がないか
✔ 操作感と構えやすさ
□ 楽器を構えたとき、無理な力みが出ないか
□ キーの配置が手に自然になじむか
□ 指の動きに対して反応がスムーズか
✔ 不安がある場合
まだ十分に音が出せない場合は、
- 吹ける人に試奏してもらう
- 店頭スタッフに吹いてもらう
といった方法で、楽器の反応を確認することも一つの方法です。
よくあるご質問(FAQ)
Q. クラリネットを始めるとき、学校備品や中古でも大丈夫ですか?
クラリネットを始める段階では、学校備品や中古楽器からスタートするケースも多く見られます。ただし、これらの楽器は使用年数や調整状態に個体差があるため、音の出やすさや音程の安定に影響が出る場合もあります。継続して演奏に取り組むことを考える場合には、状態が明確で調整履歴のはっきりした新品を検討することで、より安定したスタートにつながります。
Q. 新品と中古で迷ったとき、どこが決定的に違いますか?(失敗しにくい選び方は?)
迷ったらまずは「状態が確かなルート」を優先するのが安心です。
当サイトでは、〈ビュッフェ・クランポン〉の楽器購入は、知識や経験が豊富で、製品管理に信頼のおける公認特約店をおすすめしています。
また、購入後も(状態維持や不具合時に)公認特約店やビュッフェ・クランポン・ジャパンのテクニカルサポートで修理・調整の相談ができ、依頼時に機種・製造番号・購入時期などを確認する運用になっています。
中古を検討する場合は、購入前に「状態の確認が十分できるか」「購入後に調整相談につなげられるか」を、販売店にしっかり確認してから選ぶと安心です。
Q. 初心者はどのモデル帯から検討するのが一般的ですか?
吹奏楽部やこれからクラリネットを始める方の場合、扱いやすさと価格のバランスから、スチューデントモデルから検討されるケースが多く見られます。
〈ビュッフェ・クランポン〉では、“Prodige”、“E11”、“E12” “E13” などがこの領域に位置づけられており、
音が出しやすい
音程バランスが整っている
基礎から上達につながる設計
といった点を重視して設計されています。
演奏経験や目標に応じて、段階的に上位機種を検討していく流れが一般的です。
一方で、学校の方針や指導者の考え方によっては、初級段階から〈ビュッフェ・クランポン〉“R13”などのプロフェッショナルモデルを使用する例もあります。これは必ずしもすべての方に推奨されるものではありませんが、長期的な成長や音色形成を見据え、最初から上位モデルを選択するという考え方が教育現場に存在するのも事実です。最終的には、使用環境や目標、指導方針を踏まえて検討することが重要です。
Q. 木製と樹脂製はどちらがよいですか?
用途や環境によって適した選択は異なります。屋外での使用や扱いやすさを重視する場合は樹脂製、音色の豊かさを重視する場合は高級グレナディラ材モデルが選ばれる傾向があります。
Q. まだうまく吹けない場合、試奏はどのように行えばよいですか?
クラリネットを始めたばかりの段階では、
ご自身で楽器の違いを判断するのが難しい場合もあります。
その場合は、
吹ける方に試奏してもらう
店舗スタッフに音を出してもらう
複数本を聴き比べる
といった方法を取ることで、楽器の特性をより客観的に確認できます。
可能であれば、公認特約店やクラリネットショールームなど、
試奏環境の整った場所で相談しながら選ぶと安心です。
まとめ
最初の1本を選ぶときは、
- 音の方向
- 吹きやすさ
- 上達とのつながり
という視点から、落ち着いて比較していくことが大切です。
実際に音に触れながら、
自分にとって無理のない1本を見つけていきましょう。
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