粟生田 スチューデントモデルでも、上級モデルに通じるような、〈ビュッフェ・クランポン〉の質感を持っているんです。材質も上級モデルと同じグレナディラを使っていたり、楽器としての本質的なところは変えないまま、塗装とかキィの作り等々でコストダウンを図っているということです。
若林 クラリネットはスロート音域と呼ばれる、真ん中のソからラ♯あたりはどうしても他の音域に比べて響きが乏しくなってしまい、その音域が鳴らずに悩んでいる人も多い。〈ビュッフェ・クランポン〉の楽器はその音域も豊かに響いてくれるんです。それはスチューデントモデルにも共通しています。
粟生田 最近の吹奏楽コンクールの課題曲って、ちょうどスロートあたりの音がメロディに入ってくることが多くなっているんですよ。だからこそ、その音域が豊かに鳴るような楽器で吹くといいと思いますね。