〈ビュッフェ・クランポン〉プロフェッショナル・スタンダードモデル比較

〈ビュッフェ・クランポン〉のB♭クラリネットには、長年にわたり世界中の演奏家に選ばれてきたプロフェッショナルモデルが存在します。

本ページでは、その中でも現在の主軸となる
“R13”/“RC”/“Gala” の3機種に焦点を当て、設計思想と選び方の視点から整理します。

仕様や価格だけでは見えにくい違いを、試奏時の確認ポイントとあわせて把握したい方のためのガイドです。

プロフェッショナル・スタンダードモデル:3つの機種の位置づけ

〈ビュッフェ・クランポン〉のB♭クラリネットの中でも、次の3機種は現在のプロフェッショナル・スタンダードとして位置づけられています。

  • “R13”
  • “RC”
  • “Gala”

いずれも同一の品質基準で製造されており、主な違いは設計思想と演奏時の吹奏感にあります。

三機種比較一覧

項目 “R13” “RC” “Gala”
基本キャラクター 明瞭で芯のある響き 密度と均質性 軽やかな発音と全音域バランス
音の傾向 フォーカスが明確 柔軟で滑らか 豊かな倍音とバランス
反応感 輪郭が出やすい まとまり重視 立ち上がりが素直
向いている志向 音の輪郭・存在感 音色の統一感 吹きやすさとバランス
設計系統 R13系統 RC系統 BC20系譜(Tradition系統)

※最終的には、実際の試奏を通じてご自身との相性をご確認いただくことをおすすめします。

選び方メソッド

プロフェッショナルモデルの試奏は「順序」が重要
クラリネット選びでは、音色の好みだけで判断するのではなく、楽器の基本性能を段階的に確認していくことが重要です。
試奏では、次の順序で確認すると違いが見えやすくなります。

Step 1:抵抗感と自由度(最優先)

まず確認したいのは、楽に鳴り、自由に吹けるかです。

✔  確認方法

  • 短いスタッカート
  • 少し速いパッセージ

✔  チェックポイント

  • 発音が自然に立ち上がる
  • タンギングが引っかからない
  • 息に対して素直に反応する

→  強い抵抗を感じる場合は慎重に見極めます。

Step 2:音程バランスと音域のつながり

次に、音程の収まりと音域間の均一性を確認します。

✔   確認方法

  • スケール
  • 中音域→高音域の上行
  • スロート音域付近

✔  チェックポイント

  • 特定の音だけ浮かない
  • 音域の切り替わりが自然
  • 高音域に無理なく上がれる
  • 音域全体の均一性が保たれている

Step 3:音色の魅力と響きの質

基本性能に問題がないことを確認した上で、
最後に音色の印象を判断します。

✔ 確認方法

  • ロングトーン
  • 歌うようなフレーズ

✔ チェックポイント

  • 倍音のまとまり
  • 音の純度(雑味の少なさ)
  • 音の芯の明確さ
  • 音色の統一感

試奏環境の整え方

  • できるだけ広い空間で試す
  • 離れた位置から聴いてもらう
  • 耳元の印象だけで判断しない
  • 普段のマウスピースを使用

→  遠達性(響きの飛び)は距離を取って確認します。

🟦 用語ミニガイド
抵抗感:息を入れたときの吹奏時の手応え。強すぎると自由度が下がる。
均一性:低音から高音まで音色や響きの質が揃っている状態。
倍音のまとまり:基音に対する倍音成分のバランス。音色の豊かさに関わる。
遠達性:離れた位置での音の届き方・響きの飛び。

FAQ(よくあるご質問)

Q. R13とRCの違いは何ですか?
両モデルはいずれも〈ビュッフェ・クランポン〉を代表する設計ですが、
一般に“R13”は明瞭なフォーカス、“RC”は音色の均質性に特徴があります。
最終的な適合は奏者との相性によります。 

Q. “Gala”はどのような位置づけのモデルですか?
“Gala”はプロフェッショナル仕様の品質基準を備えつつ、
自然な吹奏感とバランスの良さを重視したモデルです。
他の2機種と同様に、試奏による比較が重要です。

Q. どこで試奏できますか?
実際の比較試奏は、ショールームまたは取扱店で可能です。

・ クラリネットショールーム
https://buffetcrampon.jp/clarinet-showroom/

・ 取扱店一覧
https://www.bc-studentclarinet.jp/stores/

※本記事は、〈ビュッフェ・クランポン〉テスター、フローラン・エオー氏への取材内容、および、株式会社 ビュッフェ・クランポン・ジャパンの社内資料に基づき制作しています。