楽器選びのコツ
自分にあう楽器を見つけるには?
失敗しない楽器選びの基本
〈ビュッフェ・クランポン〉E11~E13は、いずれもクラリネットをこれから始める学生に吹きやすいように設計されています。その中でも、吹く人の体格や肺活量、吹き方、演奏目的や、好みの音色などによって、おすすめの楽器は異なります。また、クラリネットは原材料の木の密度や強度に微妙な差があり、職人の手で作られる楽器のため、同じ機種の中でも、若干の個体差があります。
「自分にあう楽器」を見つけるためには、専門店で実際に試奏させてもらうのが一番確実な方法です。しかし、楽器に慣れていない初心者は、吹き易く鳴り易い楽器を選んでしまいがちですが、楽器全体のバランスを考えることも必要です。自分だけで判断することが難しい場合は、ぜひ吹ける人に一緒に選んでもらうか、楽器店の店員さんからアドバイスをもらってください。お店によっては試奏に予約が必要なお店もあるので、事前に電話などで確認をすることをおすすめします。
楽器を選ぶための試奏方法を、大学の先生に聞いてみました
東京音楽大学教授の四戸世紀さんに、楽器を選ぶ際にどのように試奏をすると上手に選べるのか、教えて頂きました。
「まず低音がしっかり豊かになるかどうかを確認しましょう。いいフォルテの息を吹いて、応えてくれるか。そこで詰まったら、その楽器はだめです。次に、解放のGを吹いて鳴りがちゃんとしているか、下から全部の半音階をふ吹いて、上まで均一に音がでるかどうかを確認してください。時々音が1つだけ「ビュッ!」とでたり、音程がおかしいこともある。それから今練習している曲を吹いてみると良いと思います。」
試奏チェックリスト
- 低音をフォルテで吹いても詰まらない
- 解放のGがしっかり鳴る
- 下から上まで、全部の半音階が均一な大きさで鳴る
- 下から上まで、全部の半音階の音程が良い
- 今練習している曲を気持ちよく吹ける
迷ったら、「選定品」がおすすめ
〈ビュッフェ・クランポン〉の全てのクラリネットは、 工場出荷時と日本到着時に、プロの技術者によって厳しい製品テストをクリアした確かな品質の楽器です。そして、その中でも〈ビュッフェ・クランポン〉を愛用するプロのクラリネット奏者が、たくさんのクラリネットの中から「これは特にいい楽器!」と選んだ「選定品」があります。
お店に来ても、どれが一番いい楽器なのか確信が持てない時には、「選定品」を選べば安心ではないでしょうか。「選定品」は店頭に並んでいることもありますが、〈ビュッフェ・クランポン〉の公認特約店に頼めば、取り寄せてもらうことができます。
安心できる楽器選び
東京吹奏楽団コンサートマスター 粟生田直樹さん
僕が最初に買ったクラリネットは、国立音楽大学の学長、武田忠善先生の選定品でした。当時、武田先生は吹奏楽部の指導にも来てくれていたので、かなり恵まれた環境でしたね。それで、不安なく買うことができました。
楽器をどこで買おうと、楽器に対して不安を感じたり、指導の先生が楽器に問題があると言われてしまうと、どんどん不安になってしまいます。その点、管楽器専門の店員さんがいるお店で相談して買うか、選定品を買えば、不安なく日々過ごせます。少なくとも、自分で吹き比べて選んだら、「自分で選んだ楽器」ということで楽器を信頼することができるでしょう。
ただし、始めたばかりの中学1年生、高校1年生は、ぜひ管楽器専門の店員さんや選定を利用して欲しいです。演奏経験が3年、6年と経験があれば自分で選ぶことも可能だと思いますが、それでも一緒に選んでもらったほうがいい。管楽器専門店で多く販売されており、選定品を買うことができるのも〈ビュッフェ・クランポン〉のメリットです。